公戦記 第二話〜ちょうけいこうせんき だいにわ〜

 

『室町幕府、崩壊す。』

 

 


 

  さて、義賢様や冬康様、一存様の登場で途端に影の薄うなった三人衆やけど、
 何のナンノの南野陽子、巻き返しはこれからや。ブハハハ(註・自分のネタで一人ウケている
 せやせや。人間、実績より目立ったもんのやからなぁ。
 冒頭でちゃんとボケをかましといたら、読者の皆さんも儂等のコトは忘れへんし。
 よっしゃ、ほな一発かましとこか。いくで皆の衆、ジェットストリームアタックの準備や!

 ジュンでーすッッ!(゜∀゜)

 チョーサクでーっすッ!!(゜ω゜)

 春男でございまs p(#_ _)=O☆(゜゜)☆O=(_ _#)q



みじまんじゅうっッッ!!!
 
 (B&Bの島田洋七の大げさな身振りで大般若長光を振り回し、友通の側頭部を思いっきり強打)




 ネタがわかんない子は、お父さんに聞いてみようねーッ!   )゜Д。)・∴;;。ブハッ 
 ちなみに、いつも突っ込まれる真ん中の人の名前はレツゴーさんとおっしゃるそうです。
 72へぇ です。って言うか、レツゴー三匹に謝罪しる。



さて、河内岸和田城カワチ キシワダジョウ にせまる本願寺軍を迎撃すべく、援軍1700を引き連れ
岸和田城に入った義賢と一存でありましたが、思わぬ苦戦を強いられる事となった。
鉄砲隊が接近戦に弱い事を知る一存は、阿波出身の猛将・七条兼仲シチジョウカネナカと共に
二の丸曲輪クルワに布陣、城門が開いたと同時に討って出て鉄砲隊を屠らんと待ち構えた処
返って敵の鉄砲隊一斉掃射を喰らってしまい、手下の讃岐衆500余を一気に失ってしまう。


 いいか野郎共よく聞けよ!! 敵は種子島(鉄)を1000丁ばかし揃えてやがるが、
     あの武器は一発打ったら次の銃弾装填に時間が掛かる!
     始めの一発を耐えれば、奴等に俺たちを止める術は無い。こっちのもんだッ!
     彼奴等が城門を打ち壊して場内に侵入して来たら、武装を弓から刀に持ち替えろ!
     一気に殲滅してやれや!!!
 おーぅッ!俺たち讃岐衆の戦を、糞坊主共に思い知らせてやりやすぜ!


本願寺軍先陣 【下間頼竜】シモヅマライリュウ
     よーし、城門を破壊したぞーッ!
     門徒衆よ、御仏の御加護を信じよッ!進むものは極楽、退く者は堕地獄ぞッ!!!
 念仏は冥土で唱えろや!全軍、撃ーッ!!!
 鉄砲打方、ッてぇえええいッ!!!
     第二鉄砲隊、火縄にを着けろ、仏敵共に息つく暇を与えるなー!!!

(耳を劈ツンザく轟雷の如き銃砲が鳴り響き、鉛の弾丸が讃岐衆の胴丸を打ち抜いていく。ばたばたと倒れる讃岐衆。)

 ぐはッ!!? ば、馬鹿なぁ・・・何と速い弾込めじゃ!
     こ、これでは彼奴等に近づけぬッ!
 御大将!我が軍は先程の一斉掃射で、部隊の数以上を失いやしたッ!
     此れ以上、敵部隊の鉄砲攻撃を耐えること敵いませぬッ。どうか、撤退の御下知をッ!!!
下間頼廉】シモヅマライレン
              我らは御仏の代理人
              仏罰の地上代行者

                     ァ=ュn
                    (( f `‐riニニニニ―- 、
                       ヾL__,,LL_____   !   我らが使命は
                      r「il ○ ○_.,、   /   我が仏に逆らう愚者を
 , -―――――――――――――「__|―ュ_| i h、  /    .その肉の最後の一片までも
'―――――――――――――――l |―‐[二==リ'ァ''       絶滅する事――
                      | |´ト、= | ̄.]ヽ/
                        /| | ヘ \| ̄|゚! ト、
                         〈「! ! \ヽ|  |゚ト ! ヽ
                       `| |  ` !  !゚! | ヽ )
 ナ  ム  ア   ミ  ダ ブツ
阿弥陀佛


 !!・・・大坂左右之大将、下間頼廉・・・。しまった、奴が下間頼廉かッ!!?
     一存、犬死は無用!一刻も早く本丸曲環まで引き揚げろッ!
     そいつとまともに勝負をするんじゃねェぞ!
 畜生!・・・野郎共、撤退じゃァッ!!退け、退けやッ!!
     義賢兄者、何なンだアイツぁッ。・・・化け物か、野郎はッ!?
 ・・・1570年に始まって、1580年に顕如が紀伊の鷺森御坊に退去するまでの十年間。
     織田信長オダノブナガと本願寺顕如ホンゲンジケンニョ率いる一向宗の戦い、石山戦争で
     合戦についてはずぶの素人だった顕如に替わり、石山本願寺門徒衆を率いて
     数多の合戦に出陣した独りの坊官が居た。其れがあ奴、下間だ。

     彼奴は、実に年間も織田軍の攻撃から石山本願寺を護り抜き、
     紀伊の鉄砲傭兵集団の頭領・雑賀サイカマゴイチと並んで
     「大坂左右之大将」オオザカサユウノタイショウ と讃えられた名将さ。
     本作「烈風伝」に置ける奴の戦闘スペックは武田並み・・・はっきりいって、化け物だ。
 ・・・戦闘94、采配92、智謀81か。確かに、大した化け物だな。

     ・・・って、感心してる場合じゃ無いぞ義賢兄者!
     この儘ママでは我が軍は、彼奴一人が為に壊滅するぞ!?
 ・・・まぁモティツいて茶でも飲めや一存。(´・ω・`)っ旦~
     戦ってのはなァ、何も正々堂々と戦って勝たなきゃなんねぇって法は無いンだ。

     ・・・各隊、武装を刀から「弓」に持ち替えろ!
     本丸曲輪は二の丸曲環より段差(高低差)が高い。
     下の連中はこっちに種子島はてはせぬ!!

     全軍、徹底して頼廉一隊に弓を射掛けろ!他の隊には構うなッ!! 
 合点承知!俺らは武士じゃありやせんからネ、徹底して汚く行きやすぜ!!


義賢の機転は功を奏する。銃弾の届かないところから徹底的に狙撃された頼廉隊は
部隊兵力を徐々に摩り減らし弱体化。
其処へ、別の城門から討って出た岩成友通イワナリトモミチ・七条兼仲隊が迂回し襲撃。
何とか下間頼廉を敗走させ、勝利を得ることが出来たのだった。

 ・・・これしきの兵では、殺しきれんな。

     また合見えようぞ三好義賢。・・・次は、皆殺しだ。

 【本願寺軍雑兵】
     お坊様・・・よりによって、切支丹の窃(パクリ)というのはいかがなものk(ゴスッ
 五月蝿ヤカマシい・・・名無しが喋るなッ。



<<1561年4月 三好家の戦略です。>>

 ふむ・・・何とか危機は脱したようだな。政康、状況を報告いたせい。
 はっ。岸和田城は、1000近い損失が出たけんども、何とか防衛できたようです。
     なお、阿波白地城アワシロチジョウと河内岸和田城は敵の攻撃により
     城塞値(城の堅固さを示す数値)が低下し、兵士数も減っておるようです。
 よし、次の敵の攻撃が来るまでに【改修】を行い、城の城塞値を上げておけ。
     必ずしも、義賢や一存の援軍が間に合うとも限らんからな。
 へい、御意にござります御館様。
 あと、各地の諸大名が幕府より【】を賜っているようです。
 当家にも、阿波守護職・讃岐守護職・河内守護職を拝命する資格はあるのござりまするが
     音沙汰が、ござりませぬなぁ。幕府とは同盟関係とは言え、仲悪いもんなァ。(゜Д゜)
 ふむ。こればっかりは、幕府に催促が出来るわけでも無いしの。
     軍備を整えながら、幕府の御使者が来るのを待とうぞ。
     ・・・今日の評定は此れで解散じゃ。各々、持ち場に就き次の戦に備えよ。
 へい、御館様。(´・ω・`)ノ



だが、何時まで経っても幕府より守護職任命の使者は来ない。
但馬の山名家や、播磨の赤松家といった威信100にも満たない大名さえ既に
守護職に任命されているのに、である。(゜Д。)三好家ナメテンノカボルァ
痺れを切らしていた長慶の下に、幕府から使者が来たのは 同年の8月の事であった。

 長慶兄者!幕府から、京極高吉キョウゴクタカヨシ殿が使者に参られたぞ!

 ・・・ようやく来たか。どれ、盛装して守護職拝命をとするか。
     誰ぞある。京極殿を、謁見の間に御連れいたせ。


 【京極高吉】キョウゴクタカヨシ
     拝謁を賜り恐悦至極。室町殿の使者として参りました、京極長門守高吉でござる。

 義輝殿の使者か。大体察しはつくが・・・申してみよ。
 主君の言葉をお伝えいたす。

「長慶殿との盟約、故あって破させていただく。」

     との事でございます。

 !!!

 何とッ!!?・・・義輝殿は、信義と云う言葉を知らんと見えるな・・・。
 心苦しいなれど、主命とあらば致し方ありませぬ。
     それでは長慶殿、ご健勝で。(゜∀゜)ホッホッホホホ



 ・・・長慶兄者。輿が、一人で歩き始めたな。
 うむ。喰らわしてやらねばなるまい、然るべきいというものを。
 室町御所への侵攻路は、摂津城芥川セッツ アクタガワジョウ(石山本願寺から改称)より
     高槻城タカツキジョウ、山城勝龍寺城ヤマシロ ショウリュウジジョウを経るのが良いと思うぞ。
     山城槙島城ヤマシロ マキノシマジョウに駐屯している三好長逸軍と同時侵攻すれば、
     さしもの剣客将軍も白旗を挙げるに、違いない。( ´・ω・)旦゛(シャカシャカシャカシャカ
 良きにはからえ。・・・弾正!
     勝龍寺城に(ラッパ、忍者の事)を放て。城壁に火を放ち、予め城塞値を下げておくのだ。
 御意に、ござりまする。・・・ホォ、こいつは意外だナ。長慶のとっつぁんの事だから、一緒に来て
     槍働きをしろっつんだろうなァとは思ってたが、こりゃァめっけものだ。将軍殺しの汚名も着ずに済む。
( ゚д゚)y-~~)


 おっしゃぁ!これでまた、合戦が出来るぞ!
     やいやい野郎共、誰か俺の具足と湯漬けを持って来いや!
     仇敵晴元の首級は、我ら讃岐衆が挙げるぞッ。すわ、出陣の法螺貝を鳴らせぃ!!!
 淡路衆よ、合戦の準備じゃ!初戦の相手は高槻城の独立勢力であり
     我ら兄弟が父・元長公の仇、細川じゃ!
     彼奴らを愚かな忘恩将軍共々、我らが馬蹄で蹂躙してやるのだッ!!!
 おぉーう!長慶様の上洛戦だ、気張るべやーッ!



長年争った事を水に流し、京都に戻ることを赦した将軍・義輝の反義に長慶は憤慨、
新たに居城とした摂津飯盛城より5000余を越える軍勢を引きつれ上洛を開始した。
上洛への最初の障害となったのは、長慶のかつての主君であり、
父のでもある室町幕府管領・細川ホソカワハルモト。
晴元は重臣・香西元成コウザイモトナリと共に高槻城に篭城し、長慶軍を迎え撃ったが
一存の陣頭指揮で士気猛る讃岐衆の猛攻の前に敢え無く敗走。

香西元成は降伏し、長慶の家臣となるべく誓紙を差し出したが
細川晴元は三好軍の包囲を掻い潜って城中より脱出、何処へと無く落ち延びていった。

 【細川晴元】ホソカワハルモト
     くッ。代々管領を務めた細川京兆家を、儂の代で潰すわけにはいかん。
     今は落ち延び命を永らえよう。・・・だが、覚えておれよ長慶!
     この屈辱は忘れぬ。・・・必ずや、復してやろうぞ。
     聞いているか、必ずだッ!!



足利義輝に反逆の代償を支払わんと、長慶軍は休む暇なく進撃する。
高槻を抜いた翌月、長慶は高槻に降将・香西元成を城代に置いて再び出陣、
義輝の居館・室町御所の南西に位置する山城勝龍寺城を包囲した。
城将・和田惟政ワダコレマサは篭城戦を構えつつ、足利将軍家の盟友である南近江の六角家に
援軍を要請し、長慶軍を挟み討ちにせんと企んだ。

だが、この動きを察知した長慶は四弟・十河と政康を別働隊とし
勝龍寺城の北側に展開させて六角軍を迎え撃たせた。これを見事敗走させた。

頼みの綱であった六角軍の壊走を目の当たりにした足利軍の士気は激減。
和田惟政は多数の脱走兵を出しながらもこれを鼓舞し、孤軍奮闘したが
包囲網を狭める三好軍に敢え無く捕縛された。勝龍寺城は落城した。

同じ城将であった細川ホソカワフジタカは臣下の礼を取る事を誓ったが、
惟政は頑としてこれを拒否。死を厭わぬ其の忠誠を認めた長慶はこれを解放。

遂に長慶軍は、室町御所の咽喉元に喰らいついたのだった。

 はっはっは、忘六者@民明書房刊『古代刑法全』の義輝め、
     遂に王手を掛けたぞ。覚悟しやがれってんだッ。
 一存、また妙な兵法書読んだだろ。
     無難に六韜リクトウか三十六計サンジュウロッケイにしとけとあれだけ言っt(クドクドクドクド
 摂津高槻城城代・香西元成より伝令!
     将軍・足利義輝アシカガヨシテル、兵2500を引き連れ室町御所より陣!
     高槻城を攻めんと、城の前に布陣しているとの事でござりまするッ!!
 なななな、何やとぉ〜ッ!!?
     しもうた、高槻城には500ばかしの守備兵しか残っとらん でッ。
     ここで高槻城を攻め落とされたら、儂らの退路が塞がれてまうがな・・・。
     御館様、どないしましょ〜。;ヮ;)ノシ

 


 ふん・・・さすがは剣豪将軍の異名で鳴らした義輝殿、と言っておこうか。
     だが・・・空になった高槻城を攻めれば、我らが慌てふためいて軍を返してくると
     思ったのが運の尽きよ。

     高槻城城代・香西元成に伝令!
     『城内に残る金銭・糧秣・兵士・軍需物資を全て持って、高槻城をてよ』と伝えィ!

 あんですとーッ!!?
     御館様は、我らが鉅鹿城を目の当たりにした西楚の覇王・項羽だとでも仰りたいのか!?
     賭け事も大概に致しなされッ!大体御館様は(クドクドクドクドクド
 ・・・冬康よ。高槻城一つで、足利将軍本人に弓を引かずに室町幕府をぼせるなら、
     安い買い物だとは思わんか?
 はぁッ!!?・・・義輝殿は高槻を攻め落とせば直ぐに室町御所に戻・・・
     !・・・読め申した。殿は・・・。

 ??・・・俺には、さっぱりワケがわからん。義賢兄者、どういうワケだ。

 本作「烈風伝」に於いてはだな、大名ダイミョウというものは、一国で一番大きな城・・・即ち
     という種類の城を持っていなければならぬ。この条件が満たせなくなった場合、
     その大名家が幾ら小城を所領していようが、亡してしまうのだ。

     つまり、だ。長慶兄ぃは、空巣同然の高槻城(支城) を義輝の目の前に放り出しておいて、
     義輝が高槻を攻めている間に、槙島城から室町所(本城)を陥としてしまおう、と
     言いたいのであろ。
 あ、なるほろ。そういう手があったんか。・・・ああ、びっくらこいて損したヮ。
 クックック・・・・はっはっはっはっはは!!!
     義輝めが、高槻の城から室町御所がけ落ちるのを見たら、どんな顔をするかのう!
     室町殿がかような幕引きとあっては、冥土の足利尊氏公も浮かばれまい!



かくして、槙島城から出陣した三好長逸軍は室町御所を攻撃。
城将・和田維政は主の不在で士気を欠いた足利軍を必死に鼓舞し、寄せ手の三好軍に
矢弾の雨を降らせたが、衆寡敵せず室町御所は上し陥落。

本城を無くした足利義輝は高槻城で独立力化し、辛うじてその家名を永らえたが
室町幕府は、13代223年でその歴史にを閉じたのであった。

 【足利義昭】アシカガヨシアキ
     兄者よ、室町御所が燃えておるぞ・・・。どうやら儂らは、敗れたようじゃ・・・。
 【足利義輝】アシカガヨシテル
     余は・・・余はただ、失墜した室町幕府の権威を取り戻したかっただけなのに・・・。
     長慶を、甘く見過ぎたようじゃ・・・
     どの面下げて、冥土におわす歴代将軍に顔見せ出来よう。。・・・無念じゃ・・・。



・・・今宵は、ここまでにいたしとうございます。





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