黒田官兵衛ってどんな



■さて、来年の大河主役抜擢が決定したときには、戦国歴史Fanを歓喜に沸かせた黒田官兵衛ですが…赤髭が思ったのは、世間でどんだけ彼を知ってる人が居ただろう、という問題でした。

 地元兵庫県やゆかりの深い岡山県・福岡県がPRを続けているのを見れば判るように、織田信長や豊臣秀吉といったポピュラーな戦国武将に比べて、今ひとつ彼の知名度はよろしくありません。


 まぁ、このコーナーは深く掘り下げて本格的に解説するページでもないので簡単に言ってしまうと…。


 頭良すぎて、慎重さや爪すのを忘れてた鷹みたいな人です。



 頭脳明晰、神算鬼謀。曽祖父は薬屋だったという変り種、播磨姫路の豪族から我が一代で豊前中津十二万石、嫡子の黒田長政を後見して最終的には福岡五十万石にまで出世を果たしたという、超がつく勝ち組に間違いはないのですが…。


 この人、定期的に大失敗…ゲームセットになりかねないタイムリーエラーや上をやらかすんです。


 たとえば、『これからは織田信長の時代だ!!』と播磨姫路を飛び出して岐阜にいた信長に御挨拶したのはいいけど、当時の上司は反信長派だった。

 荒木村重が謀叛を起こして秀吉が窮地に陥ったときには、『これを説得したら出世できる。村重を説き伏せるのはたやすい!!』って向かってみたら逮捕されて、残された家族が窮地に陥った。

 織田信長が本能寺で命を落とし、その報を聞いた秀吉が自失呆然、涙にくれて泣き喚くのを見れば、状況を冷静に判断したまではいいとして『良かったですね秀吉様、あなたの時代が来ましたよ。運開けてきたっスね』とか言っちゃった。


 そして最後は、関ヶ原の合戦が起きたときには『これは乱世が来る!!』と勝手に息子不在の領地で徴兵をおこない物資をかき集め、九州を席捲して領土をさらったのに、肝心の関ヶ原本戦がたった一日で終わった、などなど。


 毛利元就の三男にして豊臣家五大老であった小早川隆景は、黒田官兵衛をこう推察しています。

『あの人はとても頭が良く回転するから、即決即断でものごとを判断する。
だから、後悔することも多かっただろう』




 いやぁ、ほんとそういうタイプですこの人。来年の大河はどんな味付けで、この一筋縄でいかない謀略家を表現してくれるんでしょうね…。
 
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